タモリが沈黙した「タモリステーション」 それでもテレ朝が大成功だったと喜んだワケ

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 3月18日の「タモリステーション~欧州とロシアの狭間で ウクライナ戦争の真実~」(テレビ朝日)をご覧になっただろうか。すでに、司会のタモリ(76)があまりに喋らなかったことが話題となっているが、その全語録を振り返るとともに、なぜこのような番組になったかを業界通に聞いた。

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 ちなみに今回の「欧州とロシアの挟間で ウクライナ戦争の真実」は「タモリステーション」の第2弾だった。第1弾は1月28日に放送された「二刀流 大谷翔平の軌跡」と全く毛色の異なる番組だった。民放プロデューサーは言う。

「野球のことなどほとんど語らないタモリさんがなぜ、米メジャーリーグの大谷特番を担当したのか疑問でしたが、ゲストには王貞治さんや育ての親でもある栗山英樹さんもいたため、なかなか楽しめる番組でした。視聴率も世帯15・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)、個人でも9・6%を獲得しました。今回も良質なドキュメンタリー取材番組として期待した視聴者も少なくなかったと思います。とはいえ、取材の難しいウクライナ問題ですからね。一体どうなることかと思ってはいましたが……」

 オープニングは富川悠太アナ時代の「報道ステーション」と同じテーマ曲(「Starting Five」)で始まった。スタジオも「報ステ」とよく似た作りで、タモリを中心に、左側には大下容子アナと小木逸平アナ、右側にはゲストで防衛省防衛研究所の兵頭慎治氏、東大先端研専任講師の小泉悠氏が並んだ。

 今回、タモリが2時間番組で語ったのは、まず当然ながら番組冒頭のタイトルコールだ。

タモリ:こんばんは。「タモリステーション」、タモリです。

――サブタイトルすら口にしなかった。そこへ割って入ったのが大下アナだった。

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