石原慎太郎氏が創立メンバーの名門「シーボニアヨットクラブ」で内紛勃発 きっかけは「不正会計」

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数の論理

 実は、クラブ内で、ヨットレースやレース後のパーティで出た赤字補填に絡む「不正会計」が見つかっていた。不正に手を染めていたのは、重鎮の三越OBの理事だった。

 この問題を追及し、経理の透明化を主張していたのは、茨城や新潟などで病院を運営する「常仁会グループ」の理事長、種子田吉郎(たねだよしろう)氏ら4人の理事。だが、20年10月の臨時会員総会では、三越OBの理事ではなく改革派の種子田氏ら4人が「お払い箱」にされたのだ。

「というのも、木村理事長は重鎮である三越OBの理事を味方につけ、2期目の再選を果たしたかったからです。数の論理によって、種子田さんら4人は罷免された。木村理事長は晴れてその地位に留まることができたのです」

 種子田氏ら4人は、昨年1月、臨時会員総会での決議の無効を求め、木村理事長らを東京地裁に提訴。2カ月後には、「一般社団法人」シーボニアヨットクラブを発足させている。

「内紛が続く状況に、高円宮妃久子さまが名誉総裁を務められる“日本セーリング連盟”から、今年1月、いざこざが解決するまでは任意団体、一般社団法人ともに、“特別加盟団体”を名乗ることを禁じるとのお達しが出されました。不名誉極まりないことです」

「週刊新潮」2022年3月24日号「MONEY」欄の有料版では、不正会計の内容や内紛の経緯を詳報する。

週刊新潮 2022年3月24日号掲載

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