どうして勝てないのか…「鬼門球場」に棲む“魔物”に泣かされた3人の投手列伝
二桁勝利を何度も記録したエースであっても、球場によって相性がある。中には何年もの間、同じ球場で勝つことができなかったり、何試合も続けて痛打されたり、なぜかめぐり合わせが悪い“鬼門”のマウンドも存在する。【久保田龍雄/ライター】
東京ドームと相性が悪かったのが、西武・西口文也である。1996年8月3日の日本ハム戦で勝利投手になったのを最後に、まったく勝てなくなった。
「マウンドの傾斜が合わない」ことが理由で、2002年9月4日の日本ハム戦で7回6失点KOされたときも、「ブルペンより低く感じた」と違和感を訴えていた。...