事件現場清掃人は見た 大学2年で事故物件マンションを3部屋買った「35歳男性」の凄腕

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夢が叶った

 あれから15年……。

「久しぶりに彼と電話で話しをして、互いに近況を伝えました。彼は大学卒業後、いったん不動産会社に就職、そこで不動産取引について勉強をしたそうです。そして30歳になる前に独立し、結婚したといいます。今は小さな子どもがいるそうです。不動産業も規模を広げ、東京、大阪、九州に賃貸物件を所有していました。それを聞いて、私はすっかり感心してしまいました。夢をしっかり叶えていたわけですからね」

 その後、大家から清掃を無事に終えたとお礼の電話があった。

「彼は、料金を振り込むというので、お断りしました。私はアドバイスしただけですからね。ところがはなかなか応じてくれません。すったもんだの末、彼から私が不動産業のノウハウを教えてもらうことで決着しました」

 高江洲氏はこれまで自ら特殊清掃を行った物件を購入し、転売することもあった。

「彼によれば、都内の物件は、値段がいっきに上がることがあるので、所有していると銀行から信用されやすい。もっとも、最終的には、銀行と付き合わないようにした方がよい。借金をせずに経営することがベストだと教えてくれました」

デイリー新潮編集部

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