ゼレンスキー大統領の国会演説に異を唱えた2人の日本人 外交評論家は「能天気というほかない」

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 ロシア軍がウクライナ侵攻を始めてから、まもなく1カ月が経つ。ウクライナ軍の善戦が伝えられる中、3月23日午後6時からゼレンスキー大統領の国会演説が実施されることになった。イギリス、カナダ、ドイツ、アメリカなどの議会でも実施された大統領の演説だが、日本の国会での演説には思わぬ反対意見が出た。

戦況にも影響

 ゼレンスキー大統領が日本の国会での演説を打診していると報道されたのは、今月16日のことだった。過去に例のないオンライン演説とあって、スクリーンの設備など技術的な問題があったものの、早期の実施に向けて調整が進められた。

 この演説が持つ意味について、杏林大学名誉教授で外交評論家の田久保忠衛氏は、

「ロシアとウクライナの停戦交渉はまとまらず、先行きが見えない戦いが続く中、ゼレンスキー大統領が世界の世論を味方に付けるための非常に重要な演説の場として、日本の国会を選びました。この演説は、戦況にも大きく影響するでしょう」

 本会議場にはスクリーンの設備が無いため、演説は国会内の会議室で生中継で行われることとなった。

「国民は許さない」?

 そうした中、17日、ゼレンスキー大統領の演説にTwitterで猛反対したのは、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏である。

〈ウクライナ大統領が日本の国会でオンライン演説をするそうだ。紛争の一方の当事者の言い分を、国権の最高機関たる国会を使っていいのか?国民の声も聞かずに!中国・台湾紛争でも台湾総統の演説を国会で流すのか?〉

〈私はゼレンスキーに国会演説のチャンスを与えるのには反対する!どんなに美しい言葉を使っても所詮紛争の一方当事者だ。台湾有事では台湾総統に国会でスピーチさせるのか?〉

〈おいおい、ゼレンスキーはそんなことを言ったのかい?紛争の当事者だ。何を言うか、分からんねぇ?国民は許さない。たとえ野党まで賛成してもだ!!〉

 怒りが収まらないようで、20日には演説内容についてのアドバイスまで……。

〈アメリカ議会でremember Pearl Harborなら日本の国会ではremember Hiroshima & Nagasakiでしょう!それ以外にはない!そこを外したら奴は単なるアホだ!〉

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