ウクライナ侵攻に習近平が頭を抱える理由 空母をウクライナから購入、食糧問題にも影響

国際 中国

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「台湾侵攻を企てている場合ではない」

 だからだろうか、政権に都合の悪い情報は即座に削除される中国で、「ウクライナ支持」というハッシュタグも、拡散されたままだ。そんな状況なので、

「習近平はどのようにふるまうべきか、困っていると思います。ロシア一辺倒の姿勢は、国内世論を意識しても、ウクライナとの関係上も、とれませんから」(同)

 したがって、

「日本で危惧されているような、台湾侵攻を企てている場合ではない」

 と田代氏。阿古教授も同意見だが、こう加えた。

「独裁国家のリーダーを長く続けていると、合理的な判断ができなくなるのではないかと思います」

 その点で中露が共通するからには、台湾ならずとも何らかの暴発がありうるわけで、やはり中国も怖い。

週刊新潮 2022年3月24日号掲載

特集「プーチンの断末魔」より

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