ロシア産原油の輸出が減少するのに原油価格はなぜ急落したのか

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 国際エネルギー機関(IEA)は3月16日「ウクライナ侵攻に対する制裁の影響で4月以降に日量300万バレルのロシアの原油及び石油製品が市場に出回らなくなる可能性がある」との見方を示した。300万バレルという数字はロシアの原油及び石油製品の輸出量(700~800万バレル)の3割に匹敵するが、「今後の状況次第で減少幅はさらに拡大する可能性がある」とIEAは予測している。

「数十年ぶりの深刻な供給ショックに見舞われる」との予測が出たのにもかかわらず、米WTI原油先物価格はほとんど上昇することなく、1バレル=100ドル超えは一時的なものだった。...

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