「包丁を突き付けられ息子は不登校に」 メダリスト輩出の「名門スキー部」で凄絶いじめが
コロナ禍で登校する機会が少なくなり、学校内でのいじめは減少傾向にあるという。それでも全国の高校で年間1万件以上のいじめが報告されているが、北京冬季五輪が閉幕した折、北海道にあるスキーの“名門校”でも禍々しい事態が。
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〈北照スキー部員 いじめで停学に〉
その事実を報じたのは2月26日付の北海道新聞だった。
小樽市にある北照高校スキー部で男子部員3人が1年生部員に、蹴ったり暴言を吐くなどのいじめを行っていたことが発覚。1人を無期停学、2人を1週間の停学処分にしたと報じたのだ。
北照高校は長野五輪のスキージャンプで金メダルを獲得した船木和喜氏の出身校であり、スキー部は「名門」として知られる。
凄絶いじめで不登校に
ところが、
「いじめで息子は不登校になってしまいました」
と、被害者の保護者が告発する。
「昨年4月にスキー部に入ると、とにかく暴言がすごかったのです。3年生3人と1年生1人が1年生2人に対し、“ばか”だの“死ね”だのと毎日のように汚い言葉を浴びせるのです。トレーニング器具の用意が少しでも遅れると、“殺すぞ”と罵倒することもありました」
“パシリ”として使われるのも日常茶飯事。さらに、暴力も振るわれていた。
「昨年6月頃、スキー部の練習で取り入れていたバレーボールの最中、息子の顔に向けてアタックを打ってきたり、挙句にミスをしたという理由で、ある3年生の部員が背後から蹴ってきたのです。息子は転倒し、亜脱臼する怪我まで負ってしまいました」(同)
その後、被害者親子は蹴った部員、その母親と面会し、「もうしません」との言質を得た。結果、加害生徒は1週間の停学になった。
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