オープン戦絶不調の巨人をどう見れば良いか 評論家が指摘した投手陣の意外なキーマン

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打線の不安材料

 こうなると、練習試合とオープン戦の区別がつかなくなってくるという。

「近年のオープン戦は、首脳陣も選手も、クールに『調整の一環』と捉えています。オープン戦の成績がペナントレースの成績に直結しないという最大の証左は、去年のヤクルトでしょう。去年のオープン戦では3勝9敗1引き分けの最下位でしたが、見事、日本一に輝いています」(同・広澤氏)

 そうはいっても、巨人の成績が低迷しているという事実は大きい。具体的な不安材料もある。

 広澤氏は「巨人というチームを打撃の面から見ると、坂本、丸、岡本の3人が揃って活躍することが、“勝利の方程式”と言えます」と解説する。

 3月18日現在、3人のうち及第点の成績を残しているのは岡本和真(25)だけだ。打率は2割8分1厘、本塁打は4本となっている。

 このうち本塁打は、日ハムの万波中正(21)が5本でトップ。岡本の4本は2位につけている。3月9日時点では、万波と共に「オープン戦トップタイ」だった。

 ところが岡本は3月15日以降、「体調不良」と報道されている。試合の欠場も伝えられ、ファンとしては心配だろう。

投手陣の不安材料

 更に、打率が低迷しているのは坂本勇人(33)と丸佳浩(32)の2人だ。前者は2割4分2厘、後者に至っては1割5分しかない。

 一方で、復活をアピールしているのは中田翔(32)だ。打率は3割5分5厘、ホームランは3本で、巨人では岡本に次いで2位だ。

「岡本くんだけが気を吐く、中田くんだけが好調、という状態では不安だというファンも評論家も多いはずで、それは確かにその通りです。巨人というチームにとっては、坂本、丸、岡本の3人がセットで活躍しなければなりません。とはいえ、先に申しました通り、今のオープン戦は調整の一環と捉える選手が大半です。この3人は経験も豊富ですから、開幕戦で“スイッチ”が入るよう、今から計算しているはずです」(同・広澤氏)

 投手陣も不安視する声が強い。菅野智之(32)の防御率は7・50。山口俊(34)は6・30。高橋優貴(25)と戸郷翔征(21)は未だに2軍で調整中、オープン戦では登板していない。

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