兵士の士気が高いだけではない…ウクライナ軍“奇跡の善戦”の背後に3つの事情
イギリスのBBCニュース(電子・日本語版)は3月9日、「西側諸国の武器供与は効果を上げているのか ロシアと戦うウクライナ」との記事を配信した。防衛担当編集委員のジョナサン・ビール氏による署名記事だ。
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【写真7枚】ロシア軍をウクライナ軍が苦しめている理由に、NATO諸国が供与している高性能のミサイルがある。自衛隊も”日本版ジャベリンミサイル”を持っている
この記事でビール編集委員は、《複数の軍事アナリストは、西側諸国からウクライナ側に最近供給された兵器がすでに使用されている証拠があると見ている》と書いている。
そして、ロシア軍が苦戦している理由に、NATO(北大西洋条約機構)軍から供与されたミサイルの戦果を挙げている。
地対空ミサイル「FIM-92 スティンガー」はロシアの軍用機を、携行式の多目的ミサイル「FGM-148 ジャベリン」や対戦車ミサイル「NLAW」などはロシアの戦車や装甲車両を破壊している。
これらのミサイルは、NATO諸国が中心となってウクライナ軍に供与されたものだと記事は指摘している。
この「スティンガー」「FGM-148 ジャベリン」「NLAW」がどれほどの威力を持つかは、後で詳しく説明する。更にBBCの記事の引用を続けよう。
記事は《ウクライナに渡った武器の数を正確に知るのは難しい》としながらも、まずは米CNNの報道を紹介する。
《米CNNは米国防当局者の話として、アメリカと北大西洋条約機構(NATO)同盟国から対戦車ミサイル1万7000基とスティンガー2000基がウクライナに輸送されたと伝えた》
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