事件はセンバツで起きる…「安楽の772球」、「連続延長引き分け再試合」でルールが変わった

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「投手にとって過酷な負担」

 昨今の高校野球は、タイブレークや申告敬遠、球数制限など次々に新ルールが導入されているが、中にはセンバツ開催中の出来事がきっかけになったものもある。新ルールにつながった“事件”を振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】

 昨年のセンバツから導入された球数制限は、2018年夏の大会で金足農・吉田輝星(現日本ハム)が予選で1517球、甲子園で881球投げたことがきっかけとされている。だが、球数問題はそれ以前から論議の的になっていた。

 1991年夏の甲子園で773球を投げ抜き、投手生命を絶たれた沖縄水産・大野倫の悲劇を機に93年から投手の肩・肘関節検査が導入された。...

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