公安警察官に反面教師として教えられる「キャノン中佐」 250人殺害した男のロシアと共産党嫌い

  • ブックマーク

 日本の公安警察は、アメリカのCIAやFBIのように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、戦後、日本でロシア人など250人以上を殺害した米国の軍人について聞いた。

 ***

 公安警察官の研修で、“反面教師”としてテキストに取り上げられる米国人がいる。終戦後、日本でGHQ(連合国最高司令官総司令部)直轄の秘密諜報機関に勤務していたジャック・Y・キャノン中佐だ。...

つづきを読む