「JP」「原口あきまさ」が代役MCで起爆剤に テレビ界に「ものまねブーム」再来の兆し
最近、ものまね芸人が再評価されつつあるという。きっかけは「ワイドナショー」(フジテレビ)で松本人志と東野幸治の代役MCを務めたJP(38)と原口あきまさ(46)だ。はたして、「ものまね四天王」が活躍していた90年代の“ものまねバブル”の再来となるか。
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1月30日放送の「ワイドナショー」は、番組冒頭、いきなり代役MC2人の進行でスタートした。松本が新型コロナ感染者との濃厚接触の疑いで番組を休んだためだが、このときのJPが松本に激似と話題になったのだ。
もっとも、JPはそれまでテレビに出ていなかったわけではない。16年には『ダウンタウンDX』(日本テレビ/読売テレビ制作)で、ダウンタウンの2人を前に浜田雅功役の山本高広(47)とともに、彼らのものまねを披露した。また、19年に放送されたタウンワークのCMでは、松本の神様役に対し、JPがニセ神様となって共演も果たしていた。民放プロデューサーが言う。
「CMではJPがあまりに似すぎていたために、合成のように見えてしまい、かえって注目されなかったのかもしれません。それほどよく似ています。『ワイドナショー』の代役MCは激似、神回と言ってもいいほどで、声だけ聞いていたら松本本人と思ってしまうほど。JPはこれをきっかけにブレイクし、東野役の原口も再評価され、『ものまね芸人は面白い』と、ものまねバブル再来の兆しがあります。おかげで各テレビ局では、“ものまね特番”や“ものまね芸人を起用”する番組が増えていますからね」
今ではすっかり下火になった感があるが、「ものまね番組」がテレビ界を席巻していた時代があった。
ものまね四天王とは
「代表的な番組がフジで不定期に放送された『ものまね王座決定戦』でした。歌手が他の歌手のマネをするというそれまでの番組から、80年代後半からはものまね芸人中心の番組となり、なかでも“ものまね四天王”が鎬を削っていました」
ものまね四天王とは、洋楽ものまね中心で知らない人には似ているかわからないビジーフォー(グッチ裕三[70]、モト冬樹[70])、セロハンテープを駆使して顔を似せた清水アキラ(67)、“もしもシリーズ”の栗田貫一(64)、そして“ロボット五木ひろし”はじめ本人がやるわけがないものまねで爆笑を誘ったコロッケ(61)のことだ。
「92年3月に、コロッケが『ものまね王座決定戦』の制作側と“やりたい芸の方向性”を巡って衝突して番組を降りてしまいました。そこに日テレが、コロッケ中心の番組『ものまねバトル』を立ち上げました。四天王のブームは下火となり、ものまね番組もかつての勢い、人気はなくなっていきましたが、原口あきまさやコージー冨田(55)、ホリ(45)、神奈月(56)といった次世代のものまねタレントが出演し、第2次ものまねブームと言える時代を作りました。それでも四天王ブームには及びませんでした」
それが今、ブーム再来の兆しというのである。
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