完全に終わった「お笑い第7世代」人気 バブルを作ったテレビ局にも責任?
すっかり耳にすることも少なくなった「お笑い第7世代」。2018年12月の「M-1グランプリ」で優勝した霜降り明星のせいや(29)が、自分たちのお笑い世代をこう呼んだことで一気に広まった。第7世代枠の番組が次々と作られたが、最近は続々と消えている。17日の「アメトーーク!」(テレビ朝日)では、“第七世代、その後……”が放送される。
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3月14日、第7世代を代表する、霜降り、ミキ、EXITの3組を冠にした「霜降りミキXIT」(TBS)が最終回を迎えた。ミキの兄弟2人が新型コロナに感染してしまったため、レギュラー陣が揃わないまま異例の幕切れとなった。バラエティ番組のスタッフは言う。
「第7世代を代表する3組を揃えた最強の番組も、最終回の視聴率は1・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と惨憺たるものでした。いまや“第7世代はつまらない”という見方が定着しつつあります」
あれほど注目されたのに?
「“お笑い第7世代”は18年の賞レースで爪痕を残した芸人たちや、翌19年に頭角を現してきた若手芸人たちの総称でした。実際のところ、年齢や芸歴など厳密な区分けはなく、そのとき面白い芸人を“第7世代”にはめ込む番組スタッフも少なくありませんでした。ミルクボーイやぺこぱは、世代的にはちょっと上のため少し無理があった。第7世代枠というものまででき、19年に勢いのあった第7世代芸人をブッキングする一大ブームが巻き起こったのです」
様々な番組内で第7世代が取り上げられ、そこから彼らだけが出演する番組が出現する。
3カ月で終了
「20年4月に日本テレビでスタートしたのが『第7キングダム』でした。霜降り、EXIT、ハナコ、3時のヒロインといった第7世代のみの番組でしたが、3カ月で終了。そもそも期間限定の放送だったようなのですが、まだまだ実力不足という評価が多かったですね」
それでも日テレは、20年7月から「お笑いG7サミット」を放送した。
「四千頭身やぺこぱ、ぼる塾など、第7世代をさらに増やした番組でしたが、結局これも3カ月で終了しました。第7世代はもともとネタが面白いと評価された芸人たちで、バラエティ番組ではトーク力が重要なんです。第7世代は“個人戦(ネタ)”には強いが“団体戦(トーク)”ではウケない、という評価を聞くようになりました。実際、実力派のMCや共演芸人たちとのトークでは、自己アピールができない芸人が多いように感じます」
まだピンで使うには早いが、団体なら――と彼らを起用したテレビにも責任があったのではないか。
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