元「夢アド」京佳、最後はヌードでグラドル引退 本人が語る“22歳の決心”

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ヌードの撮影は「面白かった」

 2021年の終わり頃、ヌード撮影をすべく離島へロケに向かった。邸宅のスタジオ内での脱衣シーン。スタッフには部屋から出てもらい、カメラマンと2人きりの撮影が始まる。しばらく撮影すると、裸になった自分の画像をカメラマンに見せてもらう。

「自分の裸の写真を見て『私、いけるやん!』って思いました(笑)。そこからはノリノリ。めっちゃ面白かったです。2日目の海での撮影では男性スタッフもいて、ちょっと恥ずかしかったけど、嫌だ、見ないでとはならない。だって仕事。私、プロフェッショナルロリ巨乳なので(笑)」

 出来上がった写真集は、京佳のこれまでのグラビアの延長線で、変ないやらしさがなく爽やかだ。彼女自身の性格そのまま、陽が際立ち、陰がない。

「フレッシュにアグレッシブに。エロだけでなく元気な作品にしたかったんです。昭和のヌード写真集って小麦色の肌でちょっとムチッとして、裸で海でキャハッという感じ。それの令和バージョンです。なので海ではしゃいでいる写真もあるし、令和の新しいヌード写真集を作ることができた。これから編集者さんはヌードを依頼するときは、女の子にこの写真集を見せて、説得してほしい」

 写真集の中でもお気に入りだと語る馬との2ショットは、京佳自身の発案だ。

「生き物を入れたいなと思ったんです。話題になってクスッと笑える、でもかっこいいものにしたかった。あと留学先はイギリスなのですが、あとあとわかるようにブリティッシュスタイルにしました。(バストトップの)綺麗さには自信がありました。そこに自信がなかったらできないですよ」

 京佳は初めて、そしておそらく最後となるヌードの撮影について「面白かった」と繰り返す。

「普通のグラビア撮影とは全く違って、すべてが未知の感情で、それはヌードをやる子しか経験できないドキドキ感。ヌードを経験できる人は少ないし、すごい面白い経験をさせてもらった。記憶をなくして撮れるんだったらもう一回やりたいです」

 まるで自分自身の感情で実験をしているようにも聞こえた。

 自身のヌードについて、父には今のところ見せるつもりはないというが、兄は「なんか好きだった女のおっぱいに似ている」と感想をくれたそうだ。

グラビア引退とこれから

 仕事以外でもこの1年で変化があった。父とその再婚相手と同じ家で暮らすようになったのだ。

「父と一緒に暮らすのは17年ぶりくらいで、だから父からしたら、私はまだ小学生みたいな感覚なんです。逆に母とは2年くらい会っていない。そういうのも全部タイミングですね。父はしっかりしている人で、この1年で掃除をするとか最低限のことを学んだ。母の実家はいつも部屋がしっちゃかめっちゃか。その影響で一人暮らしのころも部屋は汚かったんですけど、今は掃除するのが楽しいです」

 4月にイギリスへ渡ってからは、日本での芸能活動はいったん整理し、語学やデザインを学ぶ予定だ。YouTubeの配信は今後も続けていく。

「デザインについては洋服とかインテリアとかなんでも。物を作りたい、クリエイティブな仕事をしたい。でも、もしブランドを出すとしても、匿名でやりたいな。京佳の名前は使わないです。あとから名前が出てきて、実はあの人だったみたいにしたい」

 アイドル、グラドル時代はかわいい、綺麗と言われるのが好きだったが、今は面白いと言ってもらえるのが一番嬉しい。

「夢アドを卒業してアイドルレースを終えたら、次に人生のレースが始まった。その時に、夢アドのメンバーの誰よりも成功してやろうと思った。私はみんながやらなかった留学をして、海外で生活して、みんなよりも広い世界を見る。みんなと違うことがしたい」

「幸せの形っていろいろあると思うけど、私の今の幸せはいろんな世界を見ること。せっかく生まれてきたんだから、どんどん海外に飛んで、どんどんいろんなことを吸収して、アイディアを出してビジネスをしたい。自分が一番人生楽しめてるなって思えたら、それが成功」

 京佳は生き急いでいるとよく言われる。「友人からは30歳には仙人になってるんじゃないとも言われた」と笑う。でも人生を面白くするため、足を止めるつもりはない。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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