プーチンの背後に見え隠れする「支持者」の存在 世界を敵に回しても成し遂げたい“真の狙い”とは
2014年のクリミア危機と地続きというべき今回のウクライナ侵攻。「歴史」を読み替えることでウクライナを「ナチス呼ばわり」して、ロシア兵、ロシア国民の感情をあおってきたが、それだけで侵攻に及んだと考えるのは早計だ。
世界を敵に回してまでウクライナに侵攻するプーチンの真意とは何か――。「歴史」のみならず、そのために仕組んだ危険すぎる「国家観」、「民族観」の読み替えと、見え隠れするプーチンの「支持者」たちの存在……。
プーチン研究の第一人者、米ブルッキングス研究所シニアフェローのフィオナ・ヒル氏の渾身の一冊『プーチンの世界―「皇帝」になった工作員―』の一節より、現在に連なる重要な一節を紹介しよう。...