イトマン事件、幕引きを図った「巽外夫」元住銀頭取 特攻隊として培われた胆力
元住友銀行(現・三井住友銀行)頭取・巽外夫(たつみ・そとお)が2021年1月31日に97歳で亡くなった。その「お別れ会」が同年5月27日、東京・帝国ホテルで開かれた。(以下、敬称略)(註1)
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大阪市北区のリーガロイヤルホテルにも献花台が設けられ、遺影に献花して故人を偲んだ。参列者は東京と大阪で1250人にのぼった。
巽の死に際して、三井住友銀行・会長の宮田孝一と頭取の高島誠が連名で「巨額の不良債権処理の断行など一連の改革を着実に実行し、その後の(当行の)飛躍に向けた道筋をつけた」とコメントした。...