若槻千夏がバラエティ女王で復権! 前女王・指原莉乃の立場と不安でわかった難しさ
指原の椅子を奪った
「『誰も応援していない』とは有吉流の言い回しですが、彼女が番組に必要な役目を担っていることは確かです。最近のバラエティは、芸人とジャニーズタレント、または10~20代の若手女性アイドルやギャルタレントの組み合わせが当たり前になっています。そこに30~40代の女性タレントを加える場合が多いのです。この椅子に求められているのが若槻です。バラエティスタッフに一番人気がある女性タレントと言っていい。ちょっと前までは指原が座っていた椅子ですが……」
なぜ先輩の若槻が、指原の椅子に座ることになったのだろう。
「指原は若槻が芸能界を離れていた間に、若槻の椅子に座っていたという感じです。若槻が戻ってきたら、指原は1つ上のステージに行っていた。そこで若槻は元々の自分の椅子を奪い返したという感じでしょうか。いわば指原が出世したおかげと言うこともできますね」
前述の「有吉ダマせたら10万円」には指原も一緒に出演していた。若槻は指原チームの一員として登場していた。上のステージとはそういうことか?
「指原のポジションは、番組MCやサブMCに格上げされたんです。もっとも、今はそれが彼女の悩みになっているようですが……」
3月1日深夜に放送された、指原とフワちゃんがMCの「さしフワご相談ナイト」(フジ)で“指原のお悩み”としての発言だった。
私には無理だった
指原:私じゃなくてもできるような番組が多い。MCの人の横とか、特に最近そういう仕事が多いから。例えば「ゼロイチ」は私1人のMCという設定になっているから、なんとか頑張らないとなっていう気持ちにもなるけど……。MCの人の横っていう立ち位置は、「VTRどうぞ」「続いてはこちら」の繰り返しというか、難しいなって思うときがある。
――「ゼロイチ」(日テレ)は昨年4月にスタートした、土曜(10:30~13:25)生放送の情報バラエティ番組だ。フワちゃんは「サブMCの指原は、工夫してちゃんとやっていた」とフォローしたのだが、
指原:「ゼロイチ」をやったときに、これが女のタレントの最後だなっていうか、情報番組の生放送のMCが最後、それ以上はないなって改めて感じちゃって……。
――なんだか少し思い詰めているようである。発言はさらに続く。
指原:芸人さんがいないと進行はできないし、女ひとりで進行って相当力がないとできないなと思ったし。私は無理だなって思ったから、もうすでに違うお金の稼ぎ方を考えているところ。もちろん、できるなら女ひとりでMCとかやりたいけど、私ができなかっただけで女が無理だなって思ってるんじゃなくて、私の限界を感じたのが正解かな。他の人がやってできると思うし、いつかできる女のタレントが出てくると思うけど、私は無理だった。
――番組が終わったかのような言いぶりだ。
指原:今までは自分は優秀だと思ってたし、スタッフの人がこれやってほしいっていうのを上手にできてたな思うんだけど、今はそう思わない。他の番組ならできるけど、女ひとりでMCやるっていうのは本当に限界感じてる。
前出の民放プロデューサーが言う。
「指原がサブMCとして求められるのは、決して置物的な立ち位置ではないはずです。とはいえ、パネラー時代よりもキャラが立たず、目立たなくなったことも間違いないでしょう。彼女にとってサブMCは難しいポジションなのでしょう。むしろMCのほうがやりやすいかもしれませんが、まだまだ芸人レベルのMCスキルが身についていないことで悩んでいるのだと思います。MCとしての限界を感じて、自分のタレントとしてのポジションを探している時期なのだと思います」
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