【鎌倉殿の13人】べらんめえ調でアウトロー臭も…異彩を放つ佐藤浩市で思い出す名優
好調が続くNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は群像劇だ。脚本を書いている三谷幸喜氏(60)が繰り返しそう説明している。なので、登場人物の一人ひとりに光が当てられているが、佐藤浩市(61)が演じる上総広常の存在感は際立っている。性格俳優という言葉が似合った父親の故・三國連太郎さんとますます似てきた。
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性格俳優とは、個性的な人物を巧みに表現できる人。助演俳優に限らない。
佐藤浩市が演じる上総広常は個性的そのもの。上総国の有力な在庁官人(地方官僚)で、板東で随一の大軍を率いながら、口調はべらんめえ。...