落合博満、野村克也、原辰徳 まさかの奇策も…名将たちは“初の開幕戦”でどんな采配を見せたのか
「日々新なり」を体現した采配
ところが、打球は藤本敦士が必死に伸ばしたグラブの先に当たると、後方にポトリと落ち、まさかの6-4-5併殺でゲームセット……。不運な黒星スタートに、原監督も「最後は紙一重だったな」と悔しがった。
その後、巨人は2、3戦目も打線が振るわず、1980年以来22年ぶりの開幕3連敗を喫するが、原監督は「打線の不安?まったくないね」と選手を信じて我慢の采配を続ける。
そして、4月3日の中日戦で延長10回に松井の決勝タイムリーが飛び出し、4戦目で監督初勝利。反対意見も多かった河原純一の抑え転向も成功し、座右の銘「日々新なり」を体現した采配で、2年ぶりの日本一を実現した。
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