山口百恵「実母の手紙」が10万円で売買 昭和アイドルグッズがフリマアプリで高騰の理由
価値を再発見
先の女性が続けるには、
「百恵ちゃんのサイン入りブロマイドに加えて、彼女の母親がファンに宛てた“直筆の手紙”がセットでヤフオクに出品されていたんです。母親は多忙な百恵ちゃんを休ませたいと考えて代筆したわけで、その手紙を売買するのはやり過ぎだと思いましたが……。最終的に10万円近い価格で落札されています」
たしかに、少々暴走気味の感は否めない。とはいえ、売買交渉の過程で、〈幼い頃に親から虐待されていて、天地真理ちゃんの笑顔だけが支えでした〉といった涙ぐましい昔語りに触れることもあるという。
評論家の唐沢俊一氏は次のように指摘する。
「還暦を超えた本好きが、身辺整理をしたくなって古本屋に蔵書を売るのは珍しいことではありません。ただ、アイドルグッズを売買するプラットフォームは長らく存在しなかった。そこにネットでの個人間売買という文化が広まり、コレクションとしての価値が再発見されたわけです。今回の手紙などは“アイドルの母親がファンに手紙を書く”という時代感覚も含めて、ノスタルジックな価値を持っているのだと思います」