山口百恵「実母の手紙」が10万円で売買 昭和アイドルグッズがフリマアプリで高騰の理由

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 思春期を振り返れば、誰しも恋焦がれたアイドルがいるはず。フリマアプリやネットオークション全盛のいま、かつての少年少女たちが再びアイドルに熱を上げ、お宝グッズは高値を更新し続けているのだ。

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 たとえば、4年前に亡くなった「西城秀樹」の名前をフリマアプリ大手のメルカリで検索すると、膨大な関連グッズがズラリと並ぶ。BTSやなにわ男子ではなく“ヒデキ”のグッズが、である。メルカリやヤフーオークションでアイドルグッズを売り買いしている50代の女性によれば、

「私は小学生の頃から浅田美代子さんのファンでしたが、お小遣いで買えるグッズには限りがありました。同じように悔しい思いを抱えていた50~60代のファンたちが、金銭的な余裕ができたことも手伝って、ネット上でグッズを買い集めるようになった。やはり、メルカリの普及が拍車をかけた印象です。私もコロナ禍で時間ができたので、キャッシュバックキャンペーン中だったメルカリに登録し、森昌子のポスターをいくつか出品したんです。“どうせ誰も買わないだろう”と思っていたら、瞬く間に売り切れてしまいました」

記事の切り抜きが5万円に

 なかでも高値で取引されているのは西城秀樹や松田聖子、沢田研二、岡田奈々、そして、山口百恵といった顔ぶれ。しかも、ポスターやブロマイドに留まらず、

「『平凡』や『明星』といった雑誌に、グラビアページの切り抜きも出品されています。西城秀樹が登場した『女学生の友』はヤフオクの落札価格が2万円を超え、岡田奈々は記事の切り抜きだけで5万円まで値が上がったことも。アイドルのささやき声が録音された“ウィスパーカード”も根強い人気があります」(同)

 そして先頃、ファンの注目を集めたのが山口百恵に関する“お宝”だった。

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