豊洲市場に出荷された“奇形マグロ”の衝撃写真 食の安全性について聞いた

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食べても平気なのか

 つまり誰もが、こうした奇形マグロをそうとは知らずに食している可能性があるということだが、健康被害はないのか。そしてそもそも、この怪魚は、いかにして誕生したのか。「国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所」で、まぐろ養殖の研究に携わる担当者に尋ねると、

「食品としての安全性については全く問題ありません。というのもマグロは、他の魚に比べて胸びれが短く、方向転換が苦手。幼魚時にいけすの網に衝突して死亡することも少なくない。この魚もおそらく網に衝突し、頭部と体表を損傷したものの、奇跡的に生き残ったということでしょう」

 意外にも(失礼)病気ではなく、生命力の強い“ド根性マグロ”だったというわけだ。見た目にとらわれず、大切な命、丁寧にいただこうではないか――。

週刊新潮 2022年3月10日号掲載

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