ロシア各地で反戦デモが激化 反プーチン運動の鍵を握るのは「高齢者」と言われる訳

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父母の持つ“ノウハウ”

 一気に時代を飛ばすと、1991年には「ソ連8月クーデター」が起きた。これをモスクワ市民が立ちあがって鎮圧したという歴史もある。

「当時、ソ連の最高指導者だったミハイル・ゴルバチョフ氏(91)の改革路線に反発した保守派が、クーデターを起こしたのです。ゴルバチョフ氏は別荘に軟禁され、保守派が全権を掌握しました。ところが、モスクワ市民が銃や火焔瓶で武装し、クーデター派のソ連軍と対峙しました。最終的にはロシア共和国の大統領という立場だったボリス・エリツィン氏(1931~2007)がクーデターを鎮圧しました」(同・記者)

 プーチン政権が情報統制や厳罰化で国民を締めつけようとすればするほど、今はウオツカを飲んで気を紛らわせている高齢層が、反プーチンに傾く可能性があるという。

「どうやって反政府運動を組織し、全国的に拡げていくか、ロシア人の高齢層は“ノウハウ”を持っています。ロシア人の父や母は、子供に打倒プーチンのやり方を教えることができるのです」(同・中村教授)

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