「ウクライナ侵攻」で狙い目の銘柄は?「金」「原油」「防衛」関連株は“今こそ買い”
金価格に連動する銘柄は今後も期待大
では、具体的に銘柄を見ていきましょう。
まず注目すべきは、「上昇している金価格に連動する銘柄」です。特定地域で起こった戦争や外交関係の緊張が株式市場にもたらすリスクは「地政学的リスク」と呼ばれ、戦争が現実化した時、株式市場にリスクオフ(株価下落)が表れます。戦争に対する不安から消費マインドが落ち、その後、企業業績が悪化することを嫌うものです。
1990年の湾岸戦争や2001年の米同時多発テロ、今回のウクライナ侵攻などは、地政学的リスクの典型例です。株価の下落と反比例する形で、「金(ゴールド)」を筆頭とする混乱期にも価値が保たれると思われる資産への注目度が高まりました。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の金先物価格は年初来約20%上昇し、1トロイオンス=2000ドルに達しています。これはコロナ禍によって世界経済への不安が高まった2020年夏と同水準です。平時、短期間に大きな動きを見せることがない金価格が急伸していることは、いかに不安感が強いかの証左でしょう。株式市場でも金に関連する銘柄は逆行高ですが、さらに上昇していく期待があります。
●住友金属鉱山(5713・東証1部)
金、銅、ニッケルなど非鉄金属の大手企業。国内唯一の大規模金山「菱刈鉱山」(鹿児島県)を持つことから金価格上昇が追い風になるとされます。
●アサヒホールディングス(5857・東証1部)
●松田産業(7456・東証1部)
電子部品などから貴金属をリサイクルする事業を展開。金の再利用は「都市鉱山」と言われ、やはり金価格上昇が追い風になるとされます。
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