青森山田高サッカー部で「飲酒問題」隠蔽か、部員が証言 「冷蔵庫にビール、チューハイが」
冷蔵庫にビッシリ、ビールやチューハイが
しかし、その青森山田サッカー部で先ごろ「生活面」での不祥事が起きていたことは世に知られていない。
「この件について、僕たちは本当に怒っているんです。学校が隠蔽したと言われても仕方ありませんから……」
そう言葉を振り絞るのは、同校のサッカー部員である。発端は1年ほど前に遡る。寮で学校を揺るがすような「ある物」が発見されたことがきっかけだった。
青森山田高校では全国から集まる生徒のため、複数の寮が用意されている。サッカー部だけで部員数は200人を超え、その9割は寮生活を送る。昨年度の場合、サッカー部は三つの寮に分かれて生活していた。第一スポーツ寮、オレンジ寮、ナミビアハウス。学年によって住む寮が変わり、1年時は8人で1部屋、2年生以降は4人で1部屋となる。
先の部員が続ける。
「昨年の2月12日の午後だったと思います。当時の2年生の部員がオレンジ寮の一室の冷蔵庫にお酒が入っているのを見つけたんです。その部員はすぐに、サッカー部のコーチに報告しました。その部屋にコーチが行ってみると、腰上ほどの高さの冷蔵庫にビッシリと酒が入っていたのです。種類はビールやチューハイなどだったと聞いています」
飲酒が常態化か
すぐにコーチ陣の間で連絡を取り合い、別の寮でも「捜索」が始まった。すると、
「第一スポーツ寮でも同様に、ある部屋で寮監(りょうかん)が冷蔵庫に入っているお酒を発見したのです。それだけなら寮の冷蔵庫からお酒が見つかっただけの話ですが、実は寮内での飲酒は常態化していたようなのです」(同)
その実態について、同校関係者がこう証言する。
「例えば、一昨年のクリスマスイブや大みそかの深夜に“飲み会”が開かれていました。消灯した後に当時の2年生の10人から15人ほどが部屋で飲んでいたようです。その頃は高校サッカー選手権のために、大会登録メンバーや監督、一部のコーチは合宿に行っており、青森にいなかった。寮の監視も手薄になるので、酒を飲むこともできたわけです。元日になると、青森の居残り組も東京までバスで応援に行くのですが、“バスの車中、酒が残っていて気持ち悪かった”という話も耳にしたことがあります」
酒の調達方法は、
「深夜に寮を抜け出し、近くのコンビニで買います。店員は外国人が多いので年齢確認もそんなに厳しくないそうです」(同)
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