青森山田高サッカー部で「飲酒問題」隠蔽か、部員が証言 「冷蔵庫にビール、チューハイが」

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「歴代最強」――。先の全国高校サッカー選手権を制した青森山田高校は、そんな言葉で賞賛された。しかし、好事魔多し。1年前、同校サッカー部は人知れず「飲酒問題」で揺れに揺れていた。しかも、対処に当たった監督の言動に部員たちの間でも不信感が広がり……。

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〈すべての責任と、批判を受ける覚悟を持って仕事を引き受けるのが、監督である〉

 青森山田高校サッカー部で監督を務める黒田剛氏(51)の著書『常勝チームを作った最強のリーダー学』にはこんな一節が登場する。サッカー部を強くするだけではなく、生徒の教育をも求められる高校サッカーの「監督」という仕事の責任は重大に違いあるまい。

 目下、同校サッカー部は高校サッカー界で「最強」の称号を得ている。

名将と評される黒田監督

 1月10日に決勝が行われた第100回全国高校サッカー選手権で3大会ぶり3度目の優勝。同年度の高校総体と高円宮杯プレミアリーグEASTも制して「3冠」を達成した。Jリーガーも多く輩出しており、現役の日本代表である柴崎岳選手はOBとして知られている。あるいは、サッカーファンでなくとも、卓球の福原愛や水谷隼の母校と聞けば、ピンとくる向きも多いだろう。

 無類の強さを誇る青森山田高サッカー部を率いる黒田監督は、北海道出身。一般企業を退職後に教員となり、1995年、青森山田の監督に就任した。当初は決して強豪校といえなかったサッカー部を、25年以上にわたる指導で全国区へと押し上げ、いまや“名将”と評されるまでになった。

 その強さの秘密について、かつてのインタビューで、

〈日常生活を徹底的に管理しました〉

 と語っている。青森山田は他県などから越境入学した寮生活の部員が多い。監督はその生活面から指導し、人間性を養った結果だとしているのだ。

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