史上最悪の韓国大統領選 「薄毛対策」「ゴルフ代値下げ」…低レベル過ぎる公約リスト
低次元のスキャンダル合戦
「過去の大統領選に比べても、今回はひどい。低俗低次元のスキャンダル合戦や、誹謗中傷攻撃の応酬をしていますね」
と呆れるのは、「コリア・レポート」編集長の辺真一氏。
李候補が脛に傷を持つ身であることは先に述べたが、
「尹候補も“口を開けば失言”と言われるほど、舌禍が止まらない。“金のない者は賞味期限切れの食品を食べなければならない”と言ったこともあるくらいで、有権者には“より良い”ではなく“より悪くない”候補の選択肢しかないのです」
龍谷大学の李相哲教授に聞いても、
「今回の大統領選は、双方ともネガティブ攻撃を応酬する、汚い選挙です。レベルの低い公約で、お互いを非難し合っている」
ともあれ、問題は日本だ。韓国との間には、佐渡金山の世界遺産登録問題など、数々の懸案を抱えており、この史上最悪の選挙を「対岸の火事」と笑っているばかりでは済まされない――とは、ソウル特派員経験もある、ジャーナリストの前川惠司氏。
「李候補は、反日姿勢で有名。当選すれば、現政権より歴史問題を先鋭化させる可能性があります」
支持率が下がれば躊躇なく“反日”に
確かに過去の発言を見ると、元人権派弁護士だけあって「日本はなぜ独島を欲しがるのか。いつか大陸に進出する時の“仕掛け線”にしたいからだ」「なぜ侵略された韓国が分断されたのか? 日本が分断されるべきだった」等々。選挙戦中にも、「徴用工問題は日本が解決すべし」「慰安婦への謝罪を」と述べているほどだ。
「また、尹候補は、父が日本の一橋大に留学経験があり、客員教授も務めるなど“親日派”と報道されることがありますが……」
と前川氏が続ける。
「過去の言動などを見ていると、思想としての“親日”ではなく、保守政党に身を置く上での現実主義的な打算ゆえではないでしょうか。尹候補が当選しても、もし支持率が下がれば歴代政権同様、躊躇なく“反日”に走るのは間違いない」
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