「レッドブル」誕生から35年、巨大化で「モンスター」に挑む ただしブームは収束の兆し

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エナジードリンクの危険性もネック

 レッドブルのビッグサイズについては「300円超えと高く、モンスターの500mlサイズにはあるキャップがない。昨年の値下げほどのインパクトはないのでは」と宮下氏は見ている。また、飲料業界に詳しいライターは、こんな問題も指摘する。

「エナジードリンクには大量のカフェインが含まれており、海外では若者が飲み過ぎとみられる過剰摂取で死亡している例も起きています。モンスター500mlのカフェイン量は200ミリグラムと、コーヒー2杯分。近年、日本でも若者のカフェイン中毒は問題視されていますから、レッドブルのビッグサイズはそういう意味で時代に逆行する流れなわけです。それでも発売に踏み切ったのは、やはり市場全体の伸びが鈍化し、ライバルとの競争が激しくなっているのでしょう。日本でもエナジードリンク=危ないというイメージが定着してしまえば、一気に市場が崩壊しかねません」

デイリー新潮編集部

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