「万歳!」戦後、出獄した共産党員が受けた朝鮮語の歓迎 隠された党の歴史を紐解く
今年、結党100年を迎える日本共産党。日本で唯一名前を変えていない政党だが、その党史には書かれざる一幕がある。戦後、出獄した共産党員たちが、誰の力を借り、どう再建していったかが抜けているのだ。いま初めて明らかになる党復活の真実。
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1945年10月10日、その日は朝から雨であった。午前10時、戦前の共産党の代表的活動家である徳田球一を先頭に、志賀義雄、金天海、そして黒木重徳や山辺健太郎ら16名の共産党員が、「天皇制打倒」を叫びながら、東京・府中の刑務所の獄門より出獄した。...