中国が「台湾侵攻」「尖閣侵奪」すればアメリカはどう動く? 沖縄に中国兵が上陸する可能性も
ウクライナ情勢は日本にとっても対岸の火事ではない。中国の習近平国家主席が仮に台湾、そして尖閣諸島へと攻め入った場合、果たしてアメリカは動いてくれるのか――。
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米国のバイデン大統領はこれまでも、現地への派兵を否定してきた。核保有国である英仏を含むNATOもまた、直接的な軍事行動は控えている。
この状況にほくそ笑んでいるのが、中国の習近平国家主席。そのまなざしの先には台湾、そして尖閣諸島が見据えられている。
中西輝政・京都大学名誉教授(国際政治学)が言う。
「米インド太平洋軍の司令官(当時)は昨年3月、米国議会の公聴会で“今後6年以内に(中国の台湾への)脅威が顕在化する”と明言しています。習近平の3期目の任期が27年末に終わる前に、台湾奪取という成果を上げるのでは、と警戒されているのです。また、中国の軍備増強のペースが極めて速いというのも懸念材料とされています」
河野克俊・前統合幕僚長も、中国の現実的な脅威について、次のように語る。
「中国はこの30年間で軍事費を42倍と驚異的に伸ばしています。米海軍が保有する艦隊の数は約290隻であるのに対し、中国海軍は350隻と上回っています。また、昨年11月に公表された米国の報告書では、中国が核戦力の増強を進め、強化をしているとありました」
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