プーチンは何を考えているのか、何を望んでいるのか――米国のプーチン研究第一人者が訴え続けていた「危険性」
一介のKGB職員から「皇帝」になった「プーチン」
まさかと思われていた「ウクライナ侵攻」のトリガーをついに引いてしまったプーチン・露大統領は一体何を考えているのか――。それは固唾を呑んで動向を見守る我々のみならず、各国の指導者もまたそうであろう。なぜなら、それが理解できていたならば、こんな事態は起こっていなかったのだから。
しかし、だれもこの事態を見抜けなかったわけではない。少なくともそれを指摘し続けた人はいる。たとえば米ブルッキングス研究所のフィオナ・ヒル氏がその一人だ。彼女はプーチンがまだ無名だった時代から現在までを細密に調査し、その動きに考察を加えてきた。...
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