【独自】青森山田高サッカー部で「飲酒問題」隠蔽か 監督は「親や友達に言うな」

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「俺、直接関わっていないから……」

 さらに1週間後、「酒を飲もうとした」部員が謝罪する場があったが、

「20名ほどの当時の2年生がホールの前でズラッと並んで、ひとりずつ全部員に対する謝罪の言葉を言っていました。“自分たちの行動で迷惑をかけてすみません”というような言葉だったと思います。そこでも前回同様、監督は口止めをしていました」(同)

 未成年の飲酒は法律違反であるが、暴力事件や陰湿ないじめではなく、過ちがあればそれを正すのもまた教育だろう。一連の事実について、責任者である黒田監督を直撃すると、

「俺、直接関わっていないから、わからないんだけど。隠蔽じゃなくて……。最高責任者じゃないんで。学校には校長がいるし……」

 代わって、青森山田高校の花田惇校長に取材すると、寮内で酒が見つかったことについては「事実」と認めつつ、10人前後を無期停学処分にしたとも明かした。後日、改めて校長は書面でこう回答した。

「停学処分を隠蔽したということは全くありません。学校ですから、間違ったことがあれば正しく指導し成長を見守ることが最も重要です。そういった観点からも特に公表するという事柄ではありません」

 先の部員は「停学処分のアナウンスは部内になかった」と証言。青森県では生徒が退学・停学するような不祥事が発生した際には、学校側に報告を要請しているが、今回の処分について停学の報告はなかったという。

 3月3日発売の「週刊新潮」では、常態化していた疑惑もあるサッカー部の飲酒や学校側の対応について詳しく報じる。

週刊新潮 2022年3月10日号掲載

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