「ウクライナ侵攻報道」NHKは内部から「腰が引けすぎ」と批判…際立つCNN女性記者の“ジャーナリスト魂”
逃げ惑う市民。爆発音に怯える子供の涙。ジャーナリストたちが命がけで取材した映像を見て、私たちは戦争の真実を知る。2月24日、突如始まったロシア軍によるウクライナ侵攻では、日本のテレビ局も民放2社がギリギリのところから中継を続けた。だが、NHKのクルーはウクライナ国内に不在。内部では「いくらなんでも腰が引けすぎ」と問題視する声が噴出しているという。
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JNNだけがキエフから中継
2月27日、NHKは緊急特番「NHKスペシャル『緊迫ウクライナ~瀬戸際の国際秩序~』」を放送した。スタジオに米露中のスペシャリストを招き、戦争に至るまでの各国の駆け引きを詳しく解説。映像もウクライナ国防省が提供した、対戦車ミサイル砲でロシア軍を迎え撃つ貴重映像を公開するなど見応えある内容だった。だが、局内では開戦時の報道を巡って不満の声が出ているという。
「民放に惨敗しました。うちはウクライナ国内にはクルーを出していなかったのです。上層部の判断ミスを指摘する声もある」(NHK報道局幹部)
ロシア軍の侵攻が始まったのは、現地時間2月24日午前5時過ぎ。日本では、昼のワイドショーの最中で、TBS の『ひるおび!』は中継に切り替えた。防弾チョッキを着たJNN(TBS系)の記者が、爆発音が鳴り響く首都・キエフから緊迫のレポート。NNN(日本テレビ系)は、キエフから西に450キロ離れたポーランド国境の街・リビウから中継した。だが、NHKの中継はモスクワやワシントンの支局から。ウクライナ国内からは一切なく、緊迫しつつある現地の状況を伝えきれない内容となってしまったのである。
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