「小室圭さん」問題より大難題と宮内庁側が捉える「悠仁さま」特別ルートでの筑附高進学

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そういうものがあっても良いのではないか

 一連の「小室問題」では「皇室特権」という言葉がクローズアップされ、皇室の品位・品格にも少なからず影響があったことは否定できない。

「宮内庁内では小室圭さんと眞子さんの結婚のときよりも遥かに緊張度が高まっています。今回の進学は、将来の天皇陛下となる悠仁さまご本人に関わることで、高校に入学したら終わりではなく大学進学、そして生涯にわたってついて回る問題です。国民の反応にナーバスになるのは当然だと思います」(同)

 他方、宮内庁担当記者はこんな見方をする。

「学長は、この制度は悠仁さまのための制度ではなく、2027年まで延長が決まっていると説明しましたが、制度の中身については“傾向と対策になるので申しあげられない”と話していました。あの文言だと、『特別でベールに包まれた制度ではないか』という印象を持つ国民もいたかもしれませんね。もっとも、仮に悠仁さまのために作られたものだとしても、将来の天皇陛下の進む道としてそういうものがあっても良いのではないかという声が大きいようなら特に問題にはならなかったと思います」

品格を重んじる皇室になじまない

 この記者が続ける。

「しかし、実際はそうではなく、『皇室特権』『裏口ルート』などと揶揄する人たちが一定数いるのは事実で、昔と違って、そういう声が簡単に表に出るようになってしまった。皇室も宮内庁もそうした声を目にする機会が増えました。それに加えて秋篠宮家に向かってきた違和感や不信感のようなものが存在しており、ある種の反発が今回の一件にも向かっていると思います」

 むろん、それは皇族方も国民も望んだ状況でないことは確かだろう。

「筑附高への進学後は東大への推薦入学を目指すためだとか、学力的に授業についていけないからそれは到底無理だとか、さまざまな話が取り沙汰されてきました。まだ先のことなのでそれはさておくとして、推薦は特権の利用に違いなく、一般入試で堂々と合格するなら問題ないという意見もありましたが、必ずしもそうではない。合格する人がいれば、必ずそこから弾かれる人たちがいる。かえって国民が不満を抱きかねない状況を作ってしまいかねないというのは、品格を重んじる皇室になじまないと思います」(同)

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