筑附高を管轄する大塚警察署、女性署長が就任 人事の背景に紀子さまとの“因縁”?
パワーカップル
「経歴を見ただけでも、極めて優秀なコースをたどっていることがわかります」
と元警視庁刑事の吉川祐二氏も言う。
「それに加えて、過去に皇族の警備も担当し、皇室との接し方や警衛活動にも慣れている。今の皇室は、やわらかな護衛といいましょうか、ものものしくなく、ごくごく自然なものを強く望まれていると聞いています。その中で、女性でありかつ経験豊富な宮崎さんに、大塚署長の白羽の矢が立ったということは十分に考えられますね」
そもそも紀子さまと大塚署との間には「因縁」がある……というのは、知る人ぞ知る話だ。
「悠仁さまがお茶の水女子大附属幼稚園に通われていた頃のこと。通園時のお姿が週刊誌のカメラマンに撮られ、紀子さまが警備当局に“将来の天皇に何かあったらどうするのですか”と強い懸念を示されたことがあります。そうした中、大塚署は人員の補充や警邏(けいら)の強化、動線の確立などに力を尽くした。その結果、9年前に、署として警視総監賞を受賞したという過去もあります」(宮内庁関係者)
そうした“ご難場”の署だからこそ、当局はそれにふさわしい人選で応えたといったところだが、
「宮崎署長自身の経歴に加え、彼女の家族関係も後押しになったのでは」
とささやくのは、別の警視庁関係者。
「宮崎さんのご主人は、勉さんといって、警視庁の警視正。つい先日まで警護課の課長を務めていました」
警護課というのは、世に言う「SP」が所属する部署のこと。総理や大臣など要人警護の責任者であったわけだ。
「この14日の人事では、第一機動隊の隊長となりました。第一機動隊は、かつての近衛師団の拠点に本部があることから“近衛の一機”の異名を持つ。そのトップとなる要職です」(同)
そんな二人であることから、夫婦には、「警視庁一のパワーカップル」との評も聞かれるほどだという。
義父は伝説の公安警察官
ちなみに、勉氏の父である宮崎忠氏もまた警察官。オウム事件など公安畑で数々の実績を上げ、「鬼のみやちゅう」といわれた。1994年、故・野村秋介氏の部下たちが朝日新聞社で人質をとって立て籠った事件では、現場で説得役も務めた伝説の公安警察官だ。
「宮崎署長は優秀ですが堅苦しい人ではない。四谷署の副署長時代にはタクシーの車内に警察手帳を落としてしまったことも。降りる際に運転手が気付き、事なきを得たというエピソードがありますが、その理由は“泥酔していたから”。ただ、警視庁内では、今回の着任を“悠仁さまシフトゆえの幸運人事”とやっかむ声があるのも事実。大役を無難にこなせれば『女性初の機動隊長』になるともいわれていますが、逆に事が起これば、キャリアに大きな傷がつく」(同)
3年前、中学1年生だった悠仁さまの、校舎内の机にナイフが置かれた事件は記憶に新しい。
一般に署長の任期は2年間といわれている。新女性署長は、紀子さまのお眼鏡にかなうことができるか。
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