なぜアメリカで「トランプフィーバー」? 金正恩と連絡を取っていることを記者が暴露
アメリカが再びトランプフィーバーに沸いている。
2月10日には、米CNNのインタビューに元“トランプ番”が登場。この記者が明かしたトランプ前米大統領の近況に、世界中が腰を抜かすことになった。
国際ジャーナリストの山田敏弘氏によれば、
「彼女はマギー・ハバーマンというニューヨーク・タイムズのホワイトハウス特派員。インタビューで明かされたのは“トランプは大統領退任後も北朝鮮の金正恩総書記と連絡を取り合っていると周囲に自慢している”という内容でした」
ハバーマン氏は、トランプ大統領の“ロシア・ゲート”の記事でピューリッツァー賞を受賞した敏腕記者。いわばトランプ氏の宿敵で、今年10月に『Confidence Man(ペテン師)』というタイトルの“暴露本”の出版を予定しているという。
「CNNの取材に語ったのは、その本の中身の一部。金正恩とのエピソード以外にも“ホワイトハウスのトイレに公文書や機密と思しき走り書きのメモを流し、頻繁にトイレを詰まらせていた”なんて噂についても言及していました」
次期大統領選でトランプ旋風の可能性
この報道の直後、トランプ氏は「フェイクだ!」とお得意の反撃。もっとも、
「その内容は“彼女は私が金正恩とだけ話をして、他の国の首脳とは連絡を取り合っていないと書いている。間違いだ!”というもの。肝心の金正恩との会話自体は否定しなかったのです」
日本ではすっかり過去の人となったトランプ氏。ところが、近頃のアメリカでは“期待感”がウナギ上りなんだとか。
「バイデン政権が発足して1年余り、ここへきて共和党員の75%がトランプ支持だという調査結果も出ているんです。今秋の中間選挙で民主党が大敗すれば、次期大統領選でのトランプ旋風も大いにあり得る」
この調査結果を裏付けるかのように、昨年12月に出版された大統領任期中の写真集は、バカ売れ状態。
「価格は通常版が75ドル(約8600円)、サイン入りが230ドル(約2万6千円)と決して安くはない。それでも初版20万部を売り切り、現在30万部の増刷も。オークションサイトでは1700ドル以上の値がついたことさえありました。ケタ違いのスケールも健在で、彼は独自のSNS『TRUTH Social』まで立ち上げようとしている」
一方、こぞってトランプ批判を繰り出すマスコミの側にも不埒な思惑が。
「例えば、CNNはトランプ政権で何度も最高視聴率を更新。地味なバイデンでは報道も盛り上がらず、トランプ復活を最も待ち望んでいるのは彼らマスコミなのかもしれません」