“脳のゴミ”を日光で洗い流す日本発の「光認知症療法」 実現すれば安価で50代から予防も可能

ドクター新潮 医療 認知症

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 発症すれば言葉と記憶を失い、「自分」が自分でなくなってしまう。近い将来、わが国では高齢者の5人に1人がアルツハイマー病になるという。それを事前に食い止める治療法の開発に取り組む日本人研究者たちがいる。鍵は「触媒」と「光」。いかなる新療法なのか。

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 50代になったある日、定期健診でアルツハイマーの前兆を告げられる。だが心配には及ばない。その日から処方された薬を飲んで、陽光に当たるだけで予防できる――こんな画期的な「アルツハイマー予防薬」の研究を、東京大学大学院薬学系研究科の富田泰輔教授、金井求教授らの研究グループが進めている。...

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