「セルフレジ万引き」で逮捕された中学教員 それでもコンビニが「セルフレジ」を増やす理由
決済のみを行う「セミセルフレジ」も
万引きのリスクが多少あっても、特にコンビニには「セルフレジ」の導入を進めなければならない切実な理由があるという。
「万引きのリスクを考えることよりも、人件費の削減や人手不足の問題を解決するために、各社『セルフレジ』の導入を進めています。コンビニ3大チェーンの中で、『セルフレジ』の導入が最も進んでいるのはローソンです。最新型のレジは、店員が操作する有人モードとセルフモードを切り替えられるので、いまや全店でセルフレジ化が可能となっています。セブン-イレブンでも、決済のみを客が行う『セミセルフレジ』の導入が進んでいます」(同)
さらに、コロナ禍も「セルフレジ」の追い風になっている。
「感染対策のために店員との接触を避けたい人も多いでしょうし、そもそもコンビニを利用する客の中には、店員とのやりとりが煩わしく、『セルフレジ』でさっと買い物を済ませたいという人が半分程度いるのではないでしょうか。今後、『セルフレジ』が浸透すればポイントが付くなど、利用客のメリットが生まれると考えられる。万引きのリスクの大きさより、『セルフレジ』の利点の方が大きいので、今後ますます増えていくでしょう」(同)
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