「参院選沖縄選挙区」自民候補に知花くらら浮上のワケ 所属事務所は「100%ない」
前回は「オール沖縄」側から出るとウワサに
「翁長雄志・元知事が保革結集を訴え結成した『オール沖縄』ですが、翁長氏が18年に亡くなった後は、次々と有力支援者が抜けて瓦解の一途をたどっています。結局、国による辺野古工事は止められず、新型コロナウイルス対策でも玉城知事が目立った功績をあげられなかったことが、支持率の低下につながっている。これまでは『辺野古』と叫べば当選すると言われていた選挙ですが、今や逆に票が減るような状況です」(地元政界関係者)
そして、今年7月の参院選を経て、9月に知事選という天王山を迎えるのである。だが、自民党は勢いこそあるものの、人材難でいまだ参院選の候補者すら決まらない状況だ。
県連関係者に聞くと、
「自民側の有力な候補者として挙げられているのは、前宜野湾市長の佐喜眞淳氏(57)くらい。確かに、知花さんがもし出るなら知名度も抜群だし、いいタマになると思います」
だが、こう首をかしげるのだ。
「本当にあるのかな? というのも、知花さんは前回、オール沖縄側から出馬するというウワサが出ていたのです。関係者が親族を通じて打診したんですが、結局、本人に断られたという話でした。今回の電話調査は、県連ではなく党本部が本人に無断で勝手にやっていた可能性が高いと思います」
所属事務所に聞いてみると…
沖縄出身のタレント政治家といって思い浮かぶのは、自民党所属の参議院議員・今井絵理子氏(38)だろう。2016年に比例区で出馬した今井氏は、当選後、政治活動そっちのけで神戸市議と不倫に勤しむ生活が大きな批判を浴びたが、
「知花さんは今井さんに比べたら、はるかに知性的なイメージがあります。進学校として知られる県立開邦高等学校から上智大学文学部教育学科に進学。ミス・ユニバース2006世界大会で総合第2位に輝いてからは、国連世界食糧計画(WFP)日本大使にもなり、世界の貧困国を訪れ支援活動を続けてきました。おじいさんが沖縄戦で集団自決寸前まで追い詰められた経験のある人とのことで、3年前には平和への思いを詠んだ短歌集も出しています」(前出・関係者)
当の本人はいったいどう考えているのか。所属事務所のテンカラットに聞いてみると、
「本人にも確認しましたが、100パーセント出馬することはありません。以前から選挙の度にそんな話が出回るんです……」
どうやら本人不在のところで勝手に出回っていた話のようだ。とはいえ、政界一寸先は闇。双方からの引っ張り合いのはて、蓋を開けば……なんて展開もあるのかもしれない。