日本にも「スタグフレーション」のリスク 日本銀行だけが従来の金融政策で良いのか
「供給制約に起因するインフレと地政学リスクが新型コロナのパンデミックからの世界的な景気回復に対する脅威である」
2月17~18日に開催された20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議はこのような異例の警告を発した。
ウクライナを巡るロシアと欧米諸国の軍事的緊張から、原油価格は1バレル=90ドル台に上昇している。今年の世界の原油需要が順調に伸びる一方、開発投資の不足による供給不足の懸念から、世界の原油市場の逼迫感が高まっており、これに地政学リスクが加わったことで「原油価格が1バレル=100ドルを超えるのは時間の問題だ」とされている。...