覚せい剤密造で「現役ヤクザYouTuber」が逮捕 無法地帯と化すアウトロー系YouTuberたちの“仁義なき闘い”

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現役のヤクザがYouTuberに

「昨年10月27日、警視庁の捜査員が詐欺容疑でマンションに踏み込んだところ、台所の鍋の中から精製したと見られる約90グラムの覚せい剤が見つかった。他にも室内からは覚せい剤が約800グラム、コカインが1・8キログラム、計9000万円分の薬物や拳銃の実弾も発見されました。マンションは、住吉会系の暴力団員が取り仕切っていた薬物の製造工場かつ販売拠点でした」(警視庁担当記者)

 その後、警視庁は今年1月までに、平田・坂井両容疑者と他2人を覚せい剤取締法違反(営利目的共同所持)などで逮捕。そして、今月に入って営利目的製造の容疑で再逮捕となったのだ。ちなみに、警視庁が日本人による覚せい剤の製造を摘発するのは初めてのことである。

 このニュースが流れるや、YouTube業界は騒然となった。

「坂井容疑者が『敵刺』と自称しYouTube配信を始めたのは昨年6月ごろ。その時から彼は『現役のヤクザ』と名乗っていました。番組名も『敵刺の生涯現役チャンネル』。それまで“元”を名乗るYouTuberはいたものの現役はいなかったので、“こんなことやって本当に許されるの?”と運営を疑問視する声が出ていました。さすがに昨年10月初旬に、チャンネルはBAN(アカウント停止)されましたが、“数カ月続けられたこと自体がおかしい”という声が噴出しています」(反社に詳しいライター)

月に70万円の収益

 坂井容疑者のチャンネルは最盛期で4万9500人の登録者数を獲得し、動画の総再生回数は約780万回にも達していた。月に70万円もの収益をあげていたという報道もある。現役ヤクザが、公然とYouTubeをシノギとしていたのである。

 現在、彼自身の番組は閲覧できない状態となっているが、他のアウトロー系YouTube番組でその足跡は確認できる。バラエティ番組「クレイジージャーニー」(TBS系列)の出演で有名になったジャーナリストの丸山ゴンザレス氏のチャンネルにも、昨年8月にゲストとして登場。柄シャツをまとったラフな格好で登場した坂井容疑者は、所属を明かせないが「東の組織です」としたうえで、YouTubeを始めた理由を次のように語っていた。

「僕も最初、勢いで出ちゃって。いろいろな人たちがやっているのを見て、これは現役もやっていいじゃないかと思って。収益化うんぬんより一発やってみようじゃないかって」

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