天皇誕生日 62年前の味わい深い新聞・雑誌の「ご誕生報道」と「9枚の秘蔵写真」
お風呂も一緒
また、侍医長は次のように話している。
《よく「小さく産んで大きく育てる」っていうでしょ。まったくその通りになってきていらっしゃる。なにしろなんでも召しあがるんですネ。今日はじめてカボチャをあげたのですが、とても気に入ったらしく、お口をかえて待っていらっしゃいました(笑)》
するとご学友の一人が《どなたが差し上げるんですか》と侍医長に質問する。
《妃殿下がご自分の膝にダッコしたり、椅子に腰かけさせて、ご自分でおあげになります。ご用事のあるときは看護師がいたしますが……。》
ご学友の氏名は伏せた上で、誌面どおりの形で座談会を引用させていただく。
ご学友A:新聞で読んだのですけど、妃殿下がアメリカで、浩宮さまは手でささえるだけでお起たちになれるとかって……
侍医長:ええ足がお強いですね。バネがとてもいいんです。私どもの指をつかんで、膝の上をトントンなさる。あれは妃殿下がお風呂のときなどベビー体操をやっていらっしゃるからでしょうね。
ご学友A:妃殿下がお湯を使わせるんですか?
侍医長:ほとんどご自分でなさいますね。腕まくりして……それから夏などは汗をかくので二度入れますでしょ。ふつうは朝だけですが、それで夕方妃殿下がお入りになるときに、ごいっしょに抱いて入れていらっしゃいますよ。
おむつを替えた上皇さま
更に引用を続ける。
扇:いろいろお話を伺っていると、私たちと同じような生活をしていらっしゃるみたい。
ご学友B:私もはじめて御所に伺うとき、どんなに窮屈かしらと思ったのですが、ぜんぜんふつうの家と同じでございますね、感じが。
ご学友A:家庭的で、ほんとにおしあわせそうね。おむつなんかも皇太子さまがおとりかえになることがあるんですって。
侍医長:お上手ですよ。わたくしも見ましたが手つきがなかなかうまいです。(笑)
ご学友B:私は妃殿下からお話を伺ったのですけれど、妃殿下が歯医者さんにいらしたとき、殿下がベビーベッドをご自分の机のそばにおおきになって、起きたときおむつをおかえになった(笑)妃殿下がお帰りになったら、お迎えに出て「おむつをかえたよ」とおっしゃったんですって。(笑)
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