【岡山5歳児虐待死事件】「警察に逮捕されるかも…」「鬼母」と共に逮捕された「不倫彼氏」が妻に語った言葉

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2、3年前から女の影が

「(不倫相手の存在を)薄々は知っていました」

 と重い口を開くのは、船橋容疑者の妻(39)である。

「もう結婚して、18年、19年ほど経ちます。二人とも中学校の陸上部に所属していて、先輩、後輩だったんです。その頃から仲良くなり始めて“結婚したいね”と言い合っていました。結婚は高校を出て2、3年後でした。うちでは普通に優しいお父さんでした。日曜日は仕事が休みで家にいて、海釣りによく行ったりしました。先月も行ったんですよ。なんとか子どもに釣らせてあげようと手取り足取り教えて、釣れたら(誠二が)すごく喜んでいて。子どもに手をあげることなんてありませんでした」

 しかし、一見、平穏な家庭には「女」の影が見え隠れしていた。

「2、3年くらい前から帰ってくるのが遅くなるようになったんです。普段はほとんどお酒を飲まないので、遅くとも21時くらいだったのが、23時頃に帰る日が増えてきたんです」

「警察に逮捕されるかもしれない」

 ほどなくして、西田容疑者との不倫は妻が知るところになる。船橋容疑者はこの不倫相手について、「生活保護を受けている」と説明しており、

「1年ちょっと前でしょうか、私から(不倫を)やめてほしいと主人に伝えたんです。そうしたら別れると約束したんですが、別れてくれませんでした。何度も“やめてほしい”“別れる”のやりとりを繰り返し、すると、深夜の2時、3時に帰ってくるようになって……」

 捜査関係者によれば、

「船橋は西田に金銭援助をしていたようだ。別れを切り出したものの、西田は“別れたら死ぬ”と言い、関係を断ち切れなかった」

 明確な「異変」が起きたのは、昨年9月。真愛ちゃんが意識を失った時だった。妻が続ける。

「主人から“(相手の)子どもが布団にぐるぐる巻きになって、病院に行くようなことがあった。自分は警察に逮捕されるかもしれない”と言われました。でも、その後何もなく、大丈夫だと思っていたら……。あの女性に出会わなければ、きっと普通のままだったと思います。普通の……」

 自宅前で終始、妻は地面を見つめたまま涙ながらに語った。

 しかし、「妻」に見せた温和な顔と裏腹に、罪なき幼な子に「母」と暴虐の限りを尽くした。これを鬼畜の所業と言わず何と言う。

週刊新潮 2022年2月24日号掲載

ワイド特集「豹変す」より

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