川島明の覚悟を感じる「ラヴィット!」独自路線 なめられる才能で芸人の大喜利番組に
麒麟の川島明がMCを務める朝の情報番組「ラヴィット!」(TBS 月~金 午前8:00~9:55)が好調だ。視聴率も悪くないが数字以上に影響力があり、SNSなどでも話題になることが多い。
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ただ、2021年4月に始まった当初は視聴率が低迷しており、ネットニュースなどでもネガティブな形で取り上げられることが多かった。そもそも「ラヴィット!」は特殊なコンセプトの番組である。この時間帯では、社会的なニュースや芸能ネタを扱うワイドショーが主流だったし、前番組の「グッとラック!」もその路線を踏襲していた。
だが、「ラヴィット!」はあえてその逆を行き、純粋なバラエティ番組路線を貫いた。それはMCである川島の強い意志でもあった。川島はかつてワイドショーである「直撃LIVE グッディ!」にコメンテーターとして出演したときに、挫折感を味わっていた。
世間を騒がせた政治・経済・芸能などのニュースについてコメントを求められるのだが、何も言いたいことが浮かばない。この手の番組では、芸人だからといってふざけたことばかりを言うわけにはいかない。もともと社会的なことに興味や関心が薄い川島は、自分がコメンテーターに向いていないことを思い知らされていた。
そこで、彼は「ラヴィット!」を始めるにあたって「時事ネタは扱わない」という条件を突きつけた。スタッフもそれを全面的に受け入れ、ニュースを取り上げない全く新しい形の朝の情報番組を始めることにした。
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