日本に再上陸する韓国「現代自動車」 前回と違って売れる要素はたくさんあるが
カーシェアに投入
充電システムは、日本が開発した規格を採用している。
「日本で最も普及した急速充電システム『CHAdeMO(チャデモ)』です。さらに輸入車の場合、ISOの国際規格では右ハンドルでもウインカーは左についています。ところが、ヒョンデは日本向けにわざわざウインカーを右につけているんです。日本に敬意を払って、日本仕様にした感じですね」
気になる走行距離はモデルによって異なるが、1回の充電で498キロ~618キロとなっている。
「電気製品や自宅に給電できる機能もついているので、国からの補助金は上限の80万円がでます。さらに自治体の補助金もあり、東京都だと45万円になりますから、計125万円。エントリーモデルだと350万円ちょっとで買えます。これはお買い得です」
水素を燃料とし、大気中の酸素と反応して電気を作る燃料電池車のNEXOはどうか。価格は776万8300円だ。
「燃料電池車にしては安いです。トヨタも燃料電池車を開発していますが、水素ステーションのインフラがないので売りあぐねています。ヒョンデがこれを日本に持ってきたのは、トヨタと同じ技術を持っているぞとアピールしたかったためではないでしょうか」
最初に紹介したIONIQ5の性能は、ヨーロッパの電気自動車と互角とみる。ならば日本でも売れそうなものだが、
「日本人でも保守的な方は、いくら性能が良くても日韓関係が良くないことも影響して韓国製品にアレルギーを感じる人がいるかもしれません。もっともヒョンデは、初めから日本で売れると期待していないようです。2台をカーシェアサービスに投入するそうです。まずはそこで乗ってもらって、購入に結びつけばと思っているようです」