辻元清美は“敵前逃亡”、蓮舫は社長業に? 八方ふさがりの立憲民主党はどこに向かうのか

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蓮舫氏は“社長”に就任

 もうひとり、今回の改選組の中で高い知名度を誇るのは蓮舫参院議員だ。彼女もかねて参院比例へまわろうと画策してきた。

 立憲関係者によれば、

「蓮舫さんは昔から総理になるために衆院へ鞍替えしたいと親しい人には話してきました。しかし、参院東京選挙区選出といういまの立場で辞職すると、欠員となり、立憲の議席が失われます。かたや、比例選出の立場で辞めれば、立憲の次点者が繰り上がる。そのため、この参院選も比例への転出を検討してきたのですが……」

 蓋を開ければ、辻元氏が比例にまわり、蓮舫氏は東京選挙区で公認と相成った。

 その蓮舫氏、プライベートでは実母と住んでいた都内の自宅を昨年9月に売却していた、と報じられた。

 実はその過程で、“社長”に就任していたと語るのは蓮舫氏の知人である。

「それまでお母さんが社長を務めていた齊藤家の会社の代表を蓮舫さんが昨年末に引き継いでいます」

 その会社の目的欄には食料品の輸出入や不動産の売買などの項目がある。まさか、社長業に乗り出すつもりなのか……。

「確かに彼女はいま党内的にも無役で、行き所がない。本人も“枝野・福山体制が続いてほしかった”と漏らしていて、政治の世界における目標をやや見失っている。いまは子どもたちとも住めるような広い家を“買いたい”と話しています」

 党より「家」ということのようだ。

 そうした選挙が安泰な議員はいざ知らず、泉代表の足元ではいつ爆発するともしれない「火薬庫」からきな臭い煙が立ち込め始めている。

「臭いものに蓋」

 新年早々、公共のメディアを名乗っていながら、立憲から1500万円の資金提供を受けたとして問題になった「Choose Life Project」(CLP)について、西村智奈美幹事長が調査結果を公表した。しかし、その中身は「支出は適切ではなかった」としたのみ。

 先の立憲関係者が続ける。

「この支出は仲介したウェブ制作会社を通じて行われており、事務方トップで“立憲のドン”と言われる秋元雅人前事務局長と福山哲郎前幹事長によるものとされています。秋元氏はSEALDsとの関係が疑われている広報会社、ブルージャパンに対し2017年以降に党から支払われた9億円以上のカネについても深く関与しています。通常、党から支出する場合は担当局長など関係局の決裁が必要ですが、ブルー社への支出は秋元氏と福山氏の二人だけで決裁をしたと見られているのです」

 奇しくも福山前幹事長も今夏改選だが、地元の京都府選挙区では野党共闘のめどが立たず、落選の危機を迎えている。秋元氏はこの1月に事務局長を退任し、党の選挙対策委員会の特別参与に。近く、退職するという話まで流れている。

「臭いものに蓋」で天下分け目の参院選に臨むおつもりなのか。

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