猫のコロナ大流行 乱立する「高額治療費クラファン」に杉本彩さんが感じる“懸念”

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寄付する側にも伴う責任

 いまネット上でFIP治療費を募っている人たちが、すべて悪徳業者であるという話ではない。だが、「お金を寄付する時はよく相手を調べて欲しい」と杉本さんは訴える。

「仮に悪意のない個人への寄付であったとしても、このようなクラファンが横行するようになってしまったら、飼養能力のない飼い主の安易な衝動買いや飼育にもつながりかねません。また、せっかくの動物愛護に寄与しようという気持ちが、マイナスの方向に足を引っ張ってしまいかねないのです。動物愛護の世界には寄付が欠かせません。けれど、真面目に誠実に保護活動をしている人たちに善意の寄付が届いてこその動物愛護です。だからこそ、寄付する側も責任を持って寄付先をしっかり見極めて欲しいと願います」

 コロナ禍になってから、ペットを飼う人が急増している。寂しいから、かわいいからではなく、小さな命に対して責任をまっとうする覚悟を持つことが飼い主に求められている。

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