TBS「週刊さんまとマツコ」は日曜1時半にお引越し 2人が納得しない形では終われない事情
ツッコミ同士だったという問題
その後、番組はブラッシュアップされていったが、今度は根元的な問題が顕在化する。
2人はともにツッコミ型。特に相手をいじらせたら抜群に面白い。半面、ツッコミ同士の漫才が成立しにくいのと同じく、この2人がトークに興じると、持ち味を発揮しにくかった。
またマツコは激辛トークが売り物の1つだが、大先輩である上にリスペクトしているさんまに毒を吐く訳にはいかない。必殺技が封印された形になってしまった。
もちろん2人はプロフェッショナルで、演出陣もそうだから、番組は徐々に軌道修正が施されていった。問題点は改善された。
現在は大幅に軌道修正
現在は2人のほかに麒麟の川島明(43)や平成ノブシコブシ・吉村崇(41)が必要に応じて出演。進行役を務めている。
さんまとマツコはゲストらをいじる役にまわっている。本領発揮だ。
最近の放送は大抵の人に受け入れられるはず。面白い。笑える。放送開始当初とは全く違う番組になっている。
例えば1月30日放送では2大バラドルとして島崎和歌子(48)と磯山さやか(38)を招いた。2人には共通項があるという。
まずマツコが毒を吐いた。
「体型はシンクロしてるわよね」(マツコ)
すると磯山が「ダチョウ倶楽部の上島(竜兵)さんとかには『このまま行くと島崎(みたいな存在)になるぞ』と言われました」と応じた。
これに対し、さんまが「島崎までいったら、ええ」と言い、川島も「そうです。ゴールです」と追従。間髪入れず、さんまが「ゴール? 島崎はなんのレースに出てたん」と笑い、オチを付けた。鮮やかなトークリレーだった。
その後は島崎が出身地の高知を、磯山が同じく故郷の茨城を、それぞれビジネスに結び付けていることについて、さんまとマツコが突っ込んだ。
磯山が茨城県の大井川和彦知事(57)と撮った写真を見たさんまは「知事とデキてる感が」と大笑い。マツコも「これがカラクリね」と同調した。
やはり2人はいじる相手がいてこそ本来の腕前を見せてくれる。
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