炎上参加者はどんな人間? 利用者の0.5%しかいない? 大規模調査で見えた意外な“素顔”とは
言動がネットで「炎上」し、著名人が謝罪、辞職に追い込まれる――。近年しばしば見られる光景である。が、ネットとは本当に世間の写し鏡か。そこに“歪み”や“ひび”はないのだろうか。力を増す「ネット世論」の実態を、慶應義塾大学の田中辰雄教授が詳(つまび)らかにする。
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〈昨年の東京五輪に際し、組織委員会の森喜朗会長や、開会式の音楽制作担当・小山田圭吾氏が発言や過去の行為を問われ、職を辞したのは記憶に新しいが、これらに「ネット世論」が少なからず影響したのは疑いのないところであろう。...